潮の良い土日祝日に開催しており、幼児~大人まで誰でも参加できる体感型の観察会です。藤前干潟とその周辺をフィールドに、自然や生きものの観察、漁業文化体験、ごみ問題を考えるものなど、様々なプログラムを用意しています。主に、以下の3つの場所で開催しています。
泥干潟
藤前活動センターの南側に広がる泥の干潟です。かつてごみ処分場として埋め立てられようとしていたのはこの干潟です。3メートルを超える深い巣穴を掘るアナジャコや、二枚貝のヤマトシジミ、ソトオリガイなどが観察できます。みお筋に仕掛けてある「ウナギ土管」では、ウナギやウロハゼなどを捕ることができます。
石ころ干潟
泥干潟の手前にある「礫干潟」(小石でできた干潟)です。1959年(昭和34年)に発生した伊勢湾台風により崩れた堤防の残土が、撤去されずにそのまま残され長年の風化によって生きものが棲みつくようになった環境です。石の下に隠れるタカノケフサイソガニ、ユビナガホンヤドカリ、巻貝の仲間のイシマキガイなどを観察することができます。
ヨシ原
庄内川河口部にある稲永公園。その川沿いに「永徳スリップ」と呼ばれるかつて軍用の水上飛行機を飛ばしていたスロープ跡が残っています。その脇にある小さなヨシ原です。ヨシ原を主な棲みかにするクロベンケイガニ、砂泥地にはチゴガニなど小さなカニがダンスしています。秋になると干潟を飛び跳ねるトビハゼも観察できます。